大家クリニック | 診療所検検索くん

生生活習慣病についてご存じでしょうか？

糖尿病と骨折

高齢者では骨粗鬆症すなわち骨密度が低くなくても、生活習慣病があれば骨折する可能性が高いことがわかってきました。　骨粗鬆症では，エストロゲン(女性ホルモンの一種で閉経を過ぎると分泌量が減ります)欠乏と加齢により骨量(骨密度)が低下するのですが，生活習慣病による骨折は骨密度の低下がなくても起こる場合があります。
耐震強度よろしく骨強度はコンクリートに当たるミネラルによって骨量が決まり、鉄筋に当たるコラーゲンというタンパク質によって骨の質が決定されます。コラーゲンはばらばらな状態では強度に寄与できなくて、架橋となるタンパクで互いに結びつけられることで初めて骨強度が成り立ちます。糖尿病の患者さんではこの善玉架橋が不足して骨量は減っていないにもかかわらず、骨質の低下、強いては骨強度の低下を来して骨折が起こりやすくなるのです。
では、どうすればこれを防ぐことができるのでしょうか？　薬物に関してはかかりつけ医にご相談願うとして、自分でできることがあります。ダイナミックフラミンゴ体操
http://antiagingsalon.net/05/2007/05/001312.html
は、少しづつ自分で自信をつけてゆけるので気長に毎日続けられることをお勧めします。

高血圧について

数字の上で血圧が高いと言っても、見逃してはならない種類の高血圧があります。腎臓へゆく動脈の通りが悪くて高血圧になっている場合、ある種のホルモンを分泌する腫瘍があるために血圧が高くなっている場合は薬ではなく手術によって正常な血圧にすることができ、2次性の高血圧と呼ばれます。それ以外の場合は本態性高血圧で、塩分のとりすぎ、肥満やストレスを避けながら薬を飲むことになります。

脂質異常症について

コレステロール値が高い方が寿命が長いという疫学的なデータもありますが、現在のところ、LDL-C(悪玉コレステロール)は低い値にした方が冠動脈疾患、脳血管疾患を予防できるという成績の方が圧倒的に多いというのが現状です。

うつ病に対する認知行動療法

うつ病になる人は物事の受け止め方に偏りがあるので(これを認知のゆがみと呼ぶ)それを丹念に前向きにしてゆくことにより、治る方向へ誘導することができることが知られています。これは専門家たちにより、種々のワークシートが考案されており、ご本人にも納得のいくやり方で考え方を改めることにより、いやな感情を乗り越えていってもらうことができます。

不安障害に対する認知行動療法

不安というのも一種の「思い込み」である場合があります。例えば様々な身体症状によって不安になる場合、それぞれの身体について検査によって器質的な異常が認められないことを保証した上で(まれには本物の身体疾患であることがあります)不安の生じる個々の問題について医学的なアドバイスをしながら共に調整することにより症状が軽くなる場合があります。

パニック障害に対する認知行動療法

パニック障害の患者さんには初診時、映画館のイメージというのを紹介することが当クリニックでは多いです。映画館のスクリーンにびくびくしている自分が映っている。それを見ているもう一人の自分が観客席にいる。それで足りなければ映写室から3人目の自分が残りのふたりを見ている。そうやって症状を抱えている自分を客観的に見ることにより冷静さを取り戻すことができる。そう説明すると患者さんたちはそれぞれに応用して独自の乗り越え方を考案してくれたりします。

躁うつ病に対する認知行動療法

躁うつ病にはまず感情調整薬による薬物療法が第一です。それでも感情の起伏の波が完全にコントロールされることは難しく、服薬を続けてもらうために認知行動療法が用いられます。

摂食障害

認知行動療法よりも支持的精神療法、家族療法が有効とのエビデンス（統計学的な証拠）があります。認知行動療法が必要な患者さんについては、初診１時間、再診３０分まで時間をお取りしています。摂食障害についても同様です。

略歴

1975年　東京医科歯科大学卒

脳神経外科を経て
平成元年　大家クリニック開設

現在に至る

資格・所属学会等

日本心療内科学会

日本外来臨床精神医学会

日本プライマリケア連合学会

日本癌学会

日本脳神経外科学会