ペルテス病とは
ペルテス病は発育期の子供に特異的に起こる病気です。 大腿骨の近位骨端部(骨端核)が阻血性壊死をきたす疾患ですが、最終的に壊死はほぼ完全に修復されます。しかし、その修復過程での変形などは残ってしまうようです。発症は3~12歳くらいまであり、最も頻度が高いのが6~7歳で、男児に多い病気です。多くは片側性ですが稀に両側性も存在します。 4~8歳ぐらいの男の子が怪我をしたわけでもなく、原因不明の足の痛み(ふとももから膝にかけての)を訴えている場合は、まず最初にこの病気を疑って専門医にかかることが重要です。
初期の段階ではX線写真だけでは壊死の判別は難しく、かつ痛みのある膝や太ももには何の異常も見られないことから発券が遅れる場合があります。 MRI検査では初期の壊死も鮮明に確認でき、同時に関節液の貯留や関節包の肥厚など他の検査では確認できない所見も描出することが可能です。早い段階での専門医によるMRI画像診断が早期治療の鍵となります。
ペルテス病の主な症状
股関節痛、大腿から膝にかけての痛み、大腿部、殿部の筋萎縮など。男児に多く、好発年齢は4~8歳といわれています。この年齢の男児が外傷などの股関節痛の誘因となるものが何も無い状態で大腿から膝にかけての痛みを訴える場合は特に注意が必要です。
ペルテス病の主な原因
小児の骨端核は外側骨端動脈のみで栄養されており、この動脈の閉塞が原因と考えられています。が、なぜ閉塞してしまうかはいまだ解明されていません。
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