子宮筋腫とは
- 漿膜下筋腫:
子宮の外側に飛び出す筋腫です。腹腔内はスペースが広いため、かなり大きなこぶが飛び出してきても症状が出ません。 - 筋層内筋腫:
子宮の筋層内にこぶがある筋腫です。筋層内にとどまっているうちは生理の出血量が多いだけで、あまり大きな問題はありません。大きくなりすぎて、内腔へ突出してくると、粘膜下筋腫となります。 - 粘膜下筋腫:
子宮内膜をこぶが下から圧迫する筋腫です。腹痛が最も重いとされる筋腫で子宮内腔へ飛び出した筋腫がだんだん伸びてきて膣へ顔を出してくると、筋腫分娩と呼ぶことがあります。 - 頸部筋腫:
子宮の膣への出口付近にこぶができる筋腫です。出口は狭いため、生理痛の原因になる場合もあります。また、前方を圧迫すると頻尿になります。
以上のうち、手術対象となるのは、主に3.4で、不妊や重い生理痛、貧血などの症状の改善のために行います。
また、最近では、筋腫を栄養する血管の血流を選択的に止めることで筋腫だけを壊死させる塞栓術も普及しています。
子宮筋腫の主な症状
- 過多月経:
月経血量が増えます。特に粘膜下筋腫にみられます。 - 月経痛、下腹部痛、腰痛:
生理時にこのような痛みがある場合は、子宮内膜症が合併していると考えたほうがよいでしょう。 - 貧血、動悸、息切れ:
症状としては、立ちくらみです。 - 腫瘤を触れる:
子宮全体が異常に大きくなると(小児の頭くらい)、自分で触れますし、またみただけでもわかるようになります。そして前方に大きくなると、膀胱を圧迫して排尿が近くなります。後方を圧迫すると直腸を圧迫して便秘になる場合があります。
子宮筋腫の主な原因
子宮は筋肉からできています。子宮筋腫はこの子宮を構成する筋細胞が女性ホルモンの影響を受けて、限局性に増加、腫大する病気なのです。
初診に適した診療科
- ※このページの作成をお手伝いいただいた場合は、こちらでご紹介をさせていただきます。ご協力よろしくお願いいたします。