奇形腫(類皮嚢腫)について | 診療所検検索くん

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奇形腫(類皮嚢腫)

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奇形腫(類皮嚢腫)とは

成熟のう胞性奇形腫は、胚細胞性腫瘍の約85%、また全卵巣腫瘍の約20-40%を占める頻度の高い腫瘍です。小児から閉経後女性まで幅広く認められます。 のう胞内には成熟した表皮、毛包、汗腺、皮脂腺や神経組織、メラニン保有細胞といった外胚葉成分が見られることが多いとされています。のう胞壁は角化扁平上皮で裏打ちされ、皮膚のように皮下線や汗腺をふくみます。 このため、卵巣では類皮嚢腫とほぼ同義で用いられます。内胚葉成分では気管支や消化管の上皮、甲状腺など、中胚葉成分では軟骨、骨、脂肪組織、平滑筋などが認められます。

診断にはMRIが非常に有用で、T1強調画像において嚢胞内が高信号を示し、且つ脂肪抑制画像において信号が低下した場合、嚢胞内に脂肪の存在が示唆されて診断が確定されます。稀に悪性化する場合があり、嚢胞の信号が多彩であることからも注意が必要となります。

奇形腫(類皮嚢腫)の主な症状

無症状、下腹部痛、腹部膨満感など

奇形腫(類皮嚢腫)の主な原因

原因不明

初診に適した診療科

婦人科

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