胆嚢ポリープとは
胆嚢ポリープは10人に1人の割合で発見されます。序々に大きくなることがありますが、ほとんどは5mm以下で大きさは止まります。高コレステロール血症や胆嚢のコレステロール結石との間に関係はありませんので、脂肪の制限などをする必要はありません。
ポリープとは肉眼でわかる粘膜面にみられる限局性隆起性病変の総称であり、良性から悪性までの腫瘍性病変、腫瘍様病変が含まれます。胆嚢の良性腫瘍には腺腫、悪性腫瘍にはガンがあげられます。腺腫は、病理組織学的に乳頭状腺腫と管状腺腫に分類されますが、両者の移行型、混在型も少なくありません。ガンを内包することもあります。
腫瘍様病変の代表はコレステロールポリープであり、胆嚢ポリープのほとんど(95%以上)を占めます。コレステロールポリープとは、胆嚢粘膜固有層にコレステロールエステルをたくわえた組織球(泡沫細胞)が集まり、ポリープ状にみてわかるほど増えたものです。
腫瘍様病変には、その他、粘膜固有上皮の過形成により形成される過形成性ポリープ、間質への炎症性細胞の浸潤と結合織や血管の増生を特徴とする炎症性ポリープ、線維芽細胞と膠原線維からなるまばらな間質が主体の線維性ポリープなどがあります。最大径10mm以下ではコレステロールポリープが50%を超え、腺腫は15%、ガンは5%ですが、11~15mmではコレステロールポリープ30%、腺腫20%、ガン25%とガンの占める割合が増加し、16mm以上ではガンが60%を超えることからポリープを指摘された場合、年に一回程度MRI(MRCP)で経過観察されて、ポリープの大きさを計測されることをお勧めします。
胆嚢ポリープの主な症状
症状はありません。
胆嚢ポリープの主な原因
胆汁の中のコレステロール吸収が、胆嚢の粘膜で障害されるため出来ると言われています。
初診に適した診療科
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