腎嚢胞とは
嚢胞腎は腎臓や肝臓、膵臓に嚢胞(体腔液で満たされた空洞)が多発する多嚢胞性疾患により生じる遺伝性の全身疾患です。
これに対し孤発性に腎臓に生じる嚢胞を腎嚢胞と呼んで区別しています。腎嚢胞は腎機能には影響を及ぼさないのに対し、嚢胞腎は進行性に腎機能が悪化して腎不全に至ります。嚢胞性腎疾患には様々な種類がありますが、単純性腎嚢胞はその中で頻度の高いものとなります。
この単純腎嚢胞は30才以前に認めるのは少なく、男性に多いという報告もあります。
腎嚢胞の主な症状
単純腎嚢胞は、嚢胞が小さい場合は無症状ですが、大きくなると腹部に腫瘤状に触れたり、腹痛や時に血尿などが見られます。この単純性腎嚢胞では腎臓のはたらきは低下しないといわれています。
腎嚢胞の主な原因
単純腎嚢胞は、内部に透明な液体を容れた袋状の形態をなしています。なぜ嚢胞ができるかは不明ですが、腎虚血、尿細管(腎臓内にあり、尿の元である原尿が通過する管)の閉塞あるいは髄質(腎臓の内側の部分)の間質線維化などが考えられています。通常は大きくなったり、悪性化することは無いと考えられています。
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