胸部大動脈瘤について | 診療所検検索くん

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胸部大動脈瘤

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胸部大動脈瘤とは

胸部大動脈瘤は症状から診断されることも、定期健康診断で偶然に発見されることもあります。

また、何らかの理由で行った胸部X線検査で動脈瘤が発見されることもあります。動脈瘤の正確な大きさを調べるにはCT検査、MRI検査、経食道心エコー検査(超音波を発信するプローブをのどから食道へ入れて行う検査)を行います。
手術が必要かどうか、必要ならばどのような手術を行うべきかを決定するためにはアンギオグラフィーを実施します。磁気共鳴血管造影(MRA)やCT血管造影検査(CTA)を行うこともあります。胸部大動脈瘤の直径が6センチメートル以上ある場合は普通、腹部大動脈瘤と同様に人工血管を使って手術を行います。

胸部大動脈瘤の主な症状

胸部大動脈瘤は何の症状もなく大きくなります。動脈瘤が大きくなり、周囲の組織が圧迫されるようになって初めて症状が現れます。したがって、症状は動脈瘤の発生する場所によって異なります。典型的な症状は痛み(普通は背中の上部)、せき、喘鳴(ぜんめい)です。
まれに、気管支やその付近の気道が圧迫されたり、ただれたりすると喀血(かっけつ)がみられます。動脈瘤によって食道が圧迫されると食べものを飲みこめなくなります。喉頭へ行く神経が圧迫されると声がしわがれます。胸部の特定の神経が圧迫されると、ホルネル症候群と呼ばれる一群の症状、瞳孔の収縮、まぶたが垂れ下がる、顔の片側に汗をかくなどの症状がみられます。胸部に感じる異常な拍動は胸部大動脈瘤を示唆します。動脈瘤による気道の圧迫はX線検査で診断できます。
胸部大動脈瘤が破裂すると背中の上の方に激痛が起こります。この痛みは破裂が進むにしたがって背中の下の方へ、さらに腹部へと広がります。また、心臓発作の際のように胸や腕に痛みを感じることもあります。患者は急速にショック状態に至り、内出血のため死亡します。

胸部大動脈瘤の主な原因

胸部大動脈瘤は、他の病気のスクリーニング法として胸部CT検査が普及したことから、以前よりも頻繁に見つかるようになりました。
一般的な胸部大動脈瘤では、大動脈の壁が変性して嚢胞性中膜壊死と呼ばれる状態になり、心臓に最も近い部位の血管内腔が拡張します。この拡張は心臓と大動脈の間にある大動脈弁の機能不全を起こし、弁が閉じているときに血液が心臓へ逆流するようになります。(大動脈弁逆流)残り半数の人では、その多くが高血圧にかかっていますが、原因ははっきりしません。また、まれに心臓に近い部位での大動脈でで、梅毒による動脈瘤が発生することもあります。心臓から離れた部位に発生する胸部大動脈瘤としては、胸部の打撲により外傷性に起こることがあります。

初診に適した診療科

内科 循環器科

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