肺塞栓症について | 診療所検検索くん

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肺塞栓症

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肺塞栓症とは

血栓(血のかたまり)が肺動脈に詰まり、呼吸困難や胸痛を引き起こし、心肺停止に至る場合もある病気です。
肺塞栓症は一旦発症すると致死率が20~30%を超える危険な病気で、エコノミークラス症候群は肺塞栓症の一つの形態です。高齢者や長い間寝たきりの方に発症しやすいと言われますが、性別年齢を問わず起こりうる病気ですが、高齢者、肥満の人、妊娠している人・出産後間もない人、ピル(経口避妊薬)を内服している人、血液が固まりやすくなっている人、心疾患、悪性腫瘍、脳卒中などの既往歴がある人、喫煙者、骨折をした人は要注意な病気です。正常な心肺状態の患者は,閉塞が肺血管床の50%を超えることがなければ死亡することは少ないとされています。最初の塞栓が致命的な場合,1~2時間の間に死亡することが多く、心肺機能が低下している場合は死亡率は25%以上とされています。
未治療例での塞栓再発率はおよそ50%とされ、これらの再発の約50%ほどが致命的となります。抗凝固治療により再発率は約5%まで低下します。

肺塞栓症の主な症状

急性発症の場合では、突然の呼吸困難が多く、強い全身倦怠感、胸部痛やときに失神を呈することもあります。慢性の場合は(小さな血栓が繰り返し塞栓を生じさせてきた場合)労作時息切れが多く、ときには咳・血痰も認められます。
これらの症状は急性心筋梗塞・大動脈解離・肺炎・うっ血性心不全・肺気腫や慢性気管支炎・気胸・胸腔内腫瘍等の疾患の症状にに酷似し、時に診断に苦慮します。
診察時の特徴的な所見としては頻呼吸、頻脈、浮腫(下腿のみでなく顔面も)などです。

肺塞栓症の主な原因

肺塞栓症の殆どが、足の太い静脈にできた血栓(深部静脈血栓)が血液にのって流れ、肺に詰まって起こります。
血栓は血流が停滞したときにできやすく、長い間寝たきりの状態(長期臥床)のときや手術時に足の筋肉のポンプ作用が弱かったり、止まっているときにできます。
肺塞栓症は骨折や帝王切開などの手術後に起こりやすく、手術後ベッドの上で体を動かしたときや初めてトイレに行くときに起こります。

初診に適した診療科

呼吸器科

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