肺線維症とは
肺には呼吸した空気から血液中に酸素を取り込み、かわりに二酸化炭素を空気中に放出するガス交換の働きがあります。この作業は、数億個にも及ぶ肺胞の部分で行っています。
肺線維症は、この肺胞に線維組織が増え硬く縮んでしまい、ガス交換ができなくなって呼吸困難に陥る病気で、広い範囲に線維化が起きた場合には呼吸不全を引き起こすことがあります。
肺線維症の主な症状
初期の症状は、階段をのぼるなど労作時に息切れや呼吸困難を感じる程度ですが、しだいに安静時にも息切れを感じるようになります。
痰を伴わない頑固な咳に悩まされたり、バチ状指がみられるようにもなります。進行は比較的ゆっくりですが、広範囲に線維化が起きると、血液中の酸素が慢性的に不足するため低酸素状態に陥り、ひどくなると酸素吸入が必要になります。
肺線維症の主な原因
肺全体の広範囲にわたる線維化は、大量のほこりにさらされる職業の人の病気である塵肺、抗がん剤などの薬物の使用によって起きる薬剤性肺炎、アレルギー性肺炎、肺結核、また、膠原病のような全身の病気などが原因で起きることがわかっています。
しかし原因がわからないものも少なくないのが現状です。
初診に適した診療科
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