肺真菌症とは
ハトのふんの中でふえるクリプトコッカスは、健康な人にも病気を起こすこともあります。
診断は真菌を直接証明することで行いますが、血液中の抗体検査も有用です。治療は、早期の原因菌の特定とそれに対する抗真菌薬の内服および点滴静注です。からだの抵抗力が弱っていると難治性で、しばしば死に至ることがあります。
原因となるカビは、カンジタ等約20種あります。肺真菌症(Pulmonary Mycosis)には、肺クリプトコッカス症(Pulmonary Cryptococcosis)、肺アスペルギルス症(Pulmonary Aspergillosis)、肺ムコール菌症(Pulmonary Mucormycosis)、肺カンジダ症(Pulmonary Cadidiasis)、カリニ肺炎(Pneumocystis Carinii Pneumoria)、コクシジオイデス症(Coccidiodomycosis 流行地は北米および中南米)、ヒストプラズマ症(Histoplasmosis アメリカ大陸に多い)、ブラストミセス症(Blastomycosis 北米に多い)、パラコクシジオイデス症(Paracoccidiodomycosis 南米に多い)など多数あります。
また、胸部CT像では真菌球(fungus ball)と呼ばれる円形で中が空洞状になった腫瘤様の特徴的なCT像を呈します。
肺真菌症の主な症状
発熱、咳、痰、呼吸困難
肺真菌症の主な原因
肺真菌症はアスペルギルス、カンジダ、クリプトコッカス、トリコスポロン、ムコールなどの真菌と呼ばれるカビの一種を原因として肺炎を起こします(からだの抵抗力が低下している人に院内肺炎として発症することが多い病気です)。
口腔、のどに生息する真菌や吸い込んだ空気から、肺に感染して発症します。肺真菌症は、抗がん剤の投与や免疫力が低下した人、HIV感染者、好中球減少症、糖尿病、慢性腎不全、誤嚥、などで発病しやすいのでこれらの原因となる因子をチェックします。
初診に適した診療科
- ※このページの作成をお手伝いいただいた場合は、こちらでご紹介をさせていただきます。ご協力よろしくお願いいたします。