唾液腺腫瘍とは
唾液腺とは唾液を作る臓器の一つで、左右の耳の前方に位置する耳下腺、口腔底にある舌下腺、両側の下顎内側にある顎下腺に分類されます。耳下腺内には顔面神経が走行しており、顔面神経の外側を浅葉、内側を深葉と呼んでいます。唾液腺腫瘍の中で約80%程が良性とされ、良性腫瘍の中でも多型腺腫が70~80%を占め、他に腺リンパ腫(ワルチン腫瘍)、血管腫、脂肪腫などを認めることもあります。
検査としては超音波検査、唾液腺造影、CT、MRI、RIシンチグラムなどがあげられ、腫瘍の形、大きさ、部位などから診断しますが、最終的に良性か悪性の判断、組織型は手術で採れた腫瘍を組織検査に出し確定診断を行います。
唾液腺腫瘍の主な症状
良性の耳下腺腫瘍は一般にゆっくりと増殖するため腫瘤を触れる以外は無症状のことが多く、数ヶ月から数年の経過で耳前部にピンポン玉様の腫瘤に気付き病院を受診することも少なくありません。悪性の場合は局所の疼痛や顔面神経麻痺の出現がやや高率となります。
唾液腺腫瘍の主な原因
舌下腺に生じるがま種やオタフク風邪(流行性耳下腺炎)唾石、急性耳下腺炎、進行したシェーグレン症候群でも両側の耳下腺が腫れることが知られています。
初診に適した診療科
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