橋本病とは
甲状腺機能低下症は、バセドウ病と正反対で、甲状腺ホルモンの量が不足して、新陳代謝が低下し全てが老けていくような症状が見られます。
甲状腺の機能低下があれば甲状腺ホルモン補充療法を行います。機能低下が軽度で自覚症状も軽いものはホルモン補充を行わず、経過を追う場合があります。高齢者では甲状腺機能低下症状が年齢による変化と間違えられ、機能低下症が見逃される場合があり要注意です。
はっきりした機能低下がある場合、一生ホルモン製剤(チラージンSなど)を服用し続ける必要があります。副作用はまずありません。
また服用していれば全く正常の状態と同じなので心配はありません。妊娠出産も特に問題ありませんが、機能低下が強いのにホルモン製剤で補充しない場合は胎児に対する悪影響が考えられます。
橋本病の主な症状
例外はありますが、大部分の症例で甲状腺が腫大がみられます。ただし、この甲状腺の腫れが、喉に何か症状(圧迫感など)を起こすというようなことはありません。症状の多くは、甲状腺ホルモンの過不足によるものがほとんどです。
<甲状腺機能低下症の症状>
- 顔や手足がむくむ
- 食べないわりに体重が増える
- 気力が低下する
- 動作が鈍くなる
- 皮膚が乾燥する
- 声がかすれる
- 寒がりになる
- しじゅう眠い
- 毛髪がうすくなる
- 物忘れがひどくなる
- ろれつが回らなくなる
- その他(便秘、貧血、月経過多)
これらの症状は他の原因でも起こりますので注意が必要です。
また、甲状腺機能低下症であっても、適量の甲状腺ホルモンを服用して血液のホルモン濃度が正常になっている場合は、何か症状があれば、他のことが原因です。
橋本病の主な原因
橋本病は、別名慢性性甲状腺炎と呼ばれる甲状腺に炎症が起きている状態を指します。
「自己免疫」の異常が原因で起きる炎症です。自己免疫で起こる病気はいくつかありますが、何がきっかけでこのようなことが起こるのか、いまだにはっきりしていません。
橋本病はある種の自己抗体が甲状腺組織を攻撃して破壊することによって起こるらしいと言われています。
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