異所性甲状腺腫とは
舌の付け根(舌根部)に留まった場合が一番多いようです。希に、心臓レベルまで下がるときもあります。本来あるべき位置以外に甲状腺がある場合、RIシンチで甲状腺に特異的に取り込まれる薬品(核種)を注射することで甲状腺を描出することができます。
造影CTやMRIでも特異的ではありませんが、頚部から縦隔にかけて強い増強効果を伴う腫瘍として描出されます。
異所性甲状腺腫の主な症状
甲状腺機能低下が見られる場合には、次のような症状が現れます。
- 顔や手足がむくむ
- 食べないわりに体重が増える
- 気力が低下する
- 動作が鈍くなる
- 皮膚が乾燥する
- 声がかすれる
- 寒がりになる
- しじゅう眠い
- 毛髪がうすくなる
- 物忘れがひどくなる
- ろれつが回らなくなる
- その他(便秘、貧血、月経過多)
これらの症状は他の原因でも起こりますので注意が必要です。また、甲状腺機能低下症であっても、適量の甲状腺ホルモンを服用して血液のホルモン濃度が正常になっている場合は、何か症状があれば、他のことが原因です。
異所性甲状腺腫の主な原因
甲状腺はお母さんのお腹の中にいるときには、最初は舌の付け根のところにあります。それから、下に降ってきて首の前に収まります。舌の付け根から甲状腺までを結ぶ管があり、甲状舌管と言います。この管を降ってくるわけですが、途中で止まった時が異所性甲状腺腫と言います。
初診に適した診療科
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