副鼻腔炎とは
鼻腔のまわりにある副鼻腔の炎症です。副鼻腔は空洞になっているので、うみがたまりやすく、蓄膿症ともいいます。副鼻腔には4つの腔がありますが、そのうち上顎洞と篩骨洞がおかされることが多く、1つの洞だけに炎症が起こることはまれです。急性と慢性の炎症があります。
MRIでは副鼻腔粘膜の肥厚の範囲や、膿汁貯留の程度が、CTでは炎症により冒された骨の状態を描出することに優れています。
副鼻腔炎の主な症状
急性副鼻腔炎
発熱、けいれんといった脳炎や髄膜炎と同様の炎症による症状に加え、化膿巣が生じた部分に応じた麻痺、失語症や意識障害といった機能障害が起こります。
慢性副鼻腔炎
ふつう鼻づまり、鼻汁がおもな症状です。鼻汁はネバネバしていて、ときに黄色みをおびています。のどのほうに鼻汁が回り、不快な感じがあります。そして、気管支炎や胃腸障害を起こすこともあります。あまり鼻汁が多くなく、鼻づまりだけのこともあります。ときに急に痛みが生じ、まぶたがはれたり、ほおのはれと緊張感が起こったりします。
副鼻腔炎の主な原因
急性副鼻腔炎
急性鼻炎やかぜに引き続いて起こります。
慢性副鼻腔炎
急性副鼻腔炎に引き続いて起こることが大半です。かぜをひきやすく、鼻やのどの炎症をたびたび起こしているためになる場合もありますが、偏食などによる栄養の偏り、環境、湿度、体質などの要素も大きく関係します。
初診に適した診療科
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