脳動脈瘤とは
脳の動脈は太い内頸動脈と脳底動脈が頭蓋内に入って動脈の輪(発見者の名を取ってウィリス輪という)をつくります。さらにここから前大脳動脈、中大脳動脈、後大脳動脈が分岐していきます。これら動脈の分岐部など血流が変わる部分に動脈のこぶ(動脈瘤)ができ、これが血圧上昇などで破れたものがくも膜下出血です。
動脈瘤のある場所は脳の外にあるため、出血は脳の外のくも膜下腔に広がります。動脈瘤は付近の神経を圧迫し、神経の麻痺などを来たします。 稀に脳梗塞の原因となる場合もあります。(脳動脈瘤の中に血液の塊が形成され、その一部が流れ出て血管を詰めてしまうことがあります。)。
MRI検査の中でもMRA(MR Angiogrephy)は頭部領域において、造影剤を使用することなく脳動脈を描出することができる検査であり、脳動脈瘤の描出に有効です。
脳動脈瘤の主な症状
脳幹部に生じた場合、動脈瘤が神経を圧排し、支配領域の神経麻痺を起こす事があります。特に視神経を圧迫する場合、視野障害が生じます。動脈瘤が破裂した場合は、突然の激しい頭痛、嘔気嘔吐、意識レベルの低下などが起きます。
脳動脈瘤の主な原因
主に先天的な原因によって生じます。 脳動脈瘤の生じる頻度は大体5%位といわれています。 50歳以下のくも膜下出血は先天性の動脈瘤が破裂したことによることが多く、60歳以上の場合は動脈硬化から生じた動脈瘤の破裂によるものであることが多いとされています
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