脳動静脈奇形(AVM)とは
症状が進行すれば出血が小脳と脳幹を圧迫し、命を落とします。 橋や延髄などの脳幹出血を除けば、外科的治療によって血腫を取り除き、脳実質への圧迫を取り除けば命を取りとめることができます。高血圧による脳動静脈奇形(AVM)は寒い夜間や早朝時のトイレなどによって起こりやすいといわれています。
循環障害は、血管抵抗の少ない脳動静脈奇形へ血液が流れ込み、周囲の血流が悪くなるためとされています。その他に片頭痛、精神症状などが見られます。動脈と静脈が直接つながっているため、動静脈奇形の部分では血液が異常に速く流れています。また、正常な血管に比べて壁が薄く、破れやすいのです。破れると脳出血、クモ膜下出血を生じ、そのために重い後遺症を残すことがあります。破れてから脳動静脈脈奇形とわかる場合と、破れなくてもけいれんや手足の麻痺で見つかったり、偶然に検査などで見つかることもあります。
脳動静脈奇形は、脳のどこにでも発生します。脳動静脈奇形の出血の好発年齢は20~40代で、2:1の割合で男性の方が多いと報告されています。
脳動静脈奇形(AVM)の主な症状
頭痛、意識消失、精神症状。出血が無ければ無症状のままで一生を終えることも多いとされます。
脳動静脈奇形(AVM)の主な原因
先天的なものとされていましたが、静脈のわずかな発生異常に基づいて徐々に形成される可能性が指摘されています。 動静脈奇形は半数が脳内出血あるいはクモ膜下出血を合併してはじめて発症し、脳出血の症状(意識消失、痙攣発作)を生じます。
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